ファンタスティポ

ファンタスティポ (初回限定版) [DVD]

ファンタスティポ (初回限定版) [DVD]

ポップコーンみたいなはじけた雰囲気(なんとなくね)に惹きつけられて、レンタルで鑑賞。
ストーリーは正直物足りなかった。もうちょっとスピード感が欲しかったと偉そうなことを言ってみる。せっかくノリノリな世界観なのでストーリーの方も、もうちょっとテンポが早い方が良かったのに、とさらに言ってみる。
しかし、この映画にストーリーやスピード感を求めている時点で僕はこの映画の本当の楽しみ方に気づいていない甘ちゃんなのだろうと思う。この映画は壮大なミュージックビデオと捉えた方がいいのかもしれない。映像・ファッション・振り付け(のような演技)・細かい小道具、そういったオプションが無駄にカックイイ映画なのだ。製作サイドもストーリーなんてハナから知らねえよって感じなのかもしれない。本気で遊んでる感じがするのだ。無駄にスローモーションなところとか見ていてスカッとした。
僕は画面の構図とか色使いとかについては詳しくないけど、そういうのがカックイイ映画だった。監督は映像作家出身とみて間違いなさそうだと、ちょっと通ぶって決め付けてしまいたくなる。映画全体に漂うディスコ的な弾け具合と登場人物のファッションセンスがカックイイので、この映画を見てそのファンキーさに酔いしれて胸に抱えたウツを吹き飛ばして欲しい。
ディスコチックなファッションセンスに、なんとなくヒッピーっぽい雰囲気も感じたんだけど、ディスコとヒッピーの間に関係性ってあるのだろうか?どっちかが先に生まれてその後どっちかがどっちかに影響を与えたのだろうか、もしくはヒッピーのなかにディスコがあるのかディスコの中にヒッピーがあるのか、はたまた同時代的に離れた場所で2つ同時に生まれたのか、その辺の関係性が気になるのでヒマな時にまだ気になっていたらちょっと調べときます。
僕はヒッピー文化が好きなのだけど、もしかしたらディスコ文化もストライクゾーンなのかもしれないとこの映画を見て感じた。とりわけ大河内奈々子演じるマシュウコのファッションセンスに惚れた。キャラメルみたいな色のロングヘアーに毛先はクシュクシュにして前髪流して原色のピタッとした上下の服で基本的にシャツはイン。コレ完璧。っていうか大河内奈々子はスタイル良すぎで顔もカワイイね。この人はもうちょっと評価高くてもいいと思った。でも大河内奈々子がかわいいのかそのファンションが大河内奈々子を可愛く見せてるのか、これまた謎だ。
ファッションや音楽やダンスチックな演技や小道具など、その辺の細かい付属物が無駄に魅力的な映画なのでコレはレンタルで見るよりも特典のいっぱい付いた初回限定版のDVDを買った方がいいと思う。っていうか初回限定版買った人は本編よりも特典映像の方を何度も見そう。
それに堂本剛くんはやっぱりカッコイイ。テレビでのちょっと内気なトコとか、ぶっ飛んだ髪型やファッションセンスとか、セクシーなダンスとか、個人的には大好きだ。それにこの人の出てるドラマって基本的にハズレがない気がする。役者さんとしても結構いい人なのかもしれない。
あの主題歌の振り付けは楽しすぎるにも程があるので大好き。
ディスコさいこー(まだディスコ文化のなんたるかを知らずにも、そう叫びたくなる、そんな映画だ)。