久々のハンタハンタ

いつもなら月曜日は弟が学校帰りにコンビニ寄ってジャンプ買ってきてくれるのが我が家のジャンプ事情。ですがお恥ずかしい話、今週の僕はハヤル気持ちを我慢できず、月曜の朝にがっつくように食い気味でコンビニへ。そう、約2ヶ月の沈黙を経て奴が帰ってきたから。今週は久々にハンターハンターが掲載されているから。約二ヶ月の休載が発表された時は、旅癖のある好きな子がまたしてもふらっと長旅に出てしまったときのようなモジモジしたキモチになったのを覚えてますが、今週ついについに奴が帰ってきたのです。はやくあの子に会いたい!はやくっ、はやくハンタハンタが読みたい!そんなわけで我慢できずにあの子を空港まで(コンビニまで)迎えに行く月曜日の僕。落ち着け、落ち着くんだと自らに言い聞かせ、新しい一週間がはじまろうとしている月曜の朝に、学生服姿の少年少女やスーツ姿の会社員たちの通勤の波をかき分け、上下スウェットのパジャマ姿で世間の痛い視線を物ともせず一心不乱にコンビニへ向かうニートライフ極まりない今日この頃。やらなきゃいけないことをやるだけさ!

それにしても作者の体調不全による休載にもかかわらず、2ヵ月後にはきっちり再開が決まってる休載ってどういうことよ!?って当時はツッコミたくなったものですが、そんな危うさも信者的ファンにとっては良い意味でこの漫画の魅力となってしまってるのでわ。なんだか騙されてる感は否めませんが、一方的な片思いの如くどうしようもないこの思い、絶対的女の子の前においてはただ屈するしかないのです。なんだかよく分からなくなってきた前置きはこの辺にして、さっそくハンタハンタの話をしようよ。

今週は王とアカズの軍儀。そしてアカズが覚醒。っていうか、ちょっとまって、絵が、絵がキレイじゃないですか!?‥‥と思ったら、それは最初だけでした。絵がちょっとくらいラフな方がなぜか安心するのは気のせいだろうか。2ヶ月も休載してその初っ端の週にもかかわらず、絵がキレイなのは最初だけってことは‥‥などと、はやくも今後の連載事情に暗雲が立ち込めるも、これもご愛嬌。だってほら、みんなもそうだろ?新しいのノートの字が丁寧なのは最初だけだろ?そ、そういうことですよ。。

アカズが覚醒したといっても念使いになったわけではなさそう。ただ軍儀のレベルがさらなる高みに達したとかそういうことのよう。でもちょっと念使いに発展しそうな気がしないでもない。今後に期待。

そして王がアカズに名前を聞く。それにしても王とアカズの名前を聞きあうシーンは漫画的に素晴らしい流れだなと素人ながらに思った。僕は漫画についての手法などは良く知らないけれど、なんかスゲーと感じたのだ。ブルース・リーの名言「考えるな、感じろ(Don't think,feel.)」って感覚に近いと思う。少女漫画チックな恋愛モードっぽいのも新鮮だったし。この美しい流れはシャウアプフの心の叫びのシーンもそうで、間がいいっていうか、テンポが心地よいっていうか、ただシャウアプフが王に「言ってはなりませぬ!」って心で叫ぶだけなんだけど、物凄い盛り上がりを感じたんだよね。

王が他人に興味を持った。これはどういうことなんだろう。絶対的悪であった王が名前に興味を持ったってことは、これまで何も考えずに殺していた他者に思いを巡らせたってことで、他者を見つめるそのまなざしの反射で自我が生まれるわけで、それはアイデンティティとかそういうことでもあり、つまり世界と自分の関係性の話であって、単にピュアな主人公が正義で世界征服をもくろむ敵が悪だから正義が悪をゴムゴムのなんとかでぶっ殺し〜って安易な二元的構造を越えた普遍的な哲学漫画ってことですか??

『HUNTER×HUNTER』の載ってないジャンプなんて炭酸の抜けたコーラだ。って誰かが言ってたとか、言ってなかったとか。。